放置はキケン!「血液ドロドロ」改善のヒント

生活習慣病のリスクを減らすためには、血液が「ドロドロ」ではなくて「サラサラ」であるのが大切だと言われます。
でも、血液が「ドロドロ」「サラサラ」と言われてもピンと来ないという方も多いのではないでしょうか。
気になる「血液ドロドロ」の原因や、改善のために心がけたいことなどをご紹介します。
そもそも「血液ドロドロ」って?
わたしたちの身体の中を流れる血液は、赤血球と白血球、血小板、それに液体である血漿といった成分が
バランスを保って構成されています。
ところが食事や生活習慣などの影響でこれらのバランスが崩れたり、性質が変化したりして、血液が流れにくい状態になってしまうことがあります。
これが「血液ドロドロ」と呼ばれる状態です。
血液ドロドロが不調や生活習慣病の原因に!

血液には、全身に酸素や栄養素を届け、老廃物などを回収する働きがあります。
ところが、血液ドロドロになると毛細血管を流れにくくなるため、身体の末端部分に十分な酸素や栄養素を届けることができなくなります。
酸素や栄養素が足りないと、疲れがうまく解消されなくなり、
だるさや頭痛、肩こり、冷えなどの問題が起こりやすくなります。
血液ドロドロの状態が進行すると、動脈硬化や高血圧、さらには脳梗塞や心筋梗塞と言った
命に関わる病気を引き起こす原因にもなってしまいます。
血液ドロドロを改善するには?

血液ドロドロになるのは、日々の生活習慣や食生活の影響が大きいもの。
そこで、血液ドロドロを改善してサラサラにするために心がけたい生活習慣や食事のポイントをご紹介します。
・こまめな水分補給を
汗をかいたりして体内の水分が少なくなると、血液ドロドロになりやすくなります。
日頃からこまめに水を飲むことを心がけましょう。
入浴や運動の前後、寝る前や起きた時にもしっかりと水分補給を。
・血液サラサラにする食事を
油っこいものや甘いもの、アルコールなどは血液ドロドロになりやすい食べ物なので、
これらの摂り過ぎには注意が必要です。
また、さばやいわしなどの青魚、納豆、ナッツ類などには血液をサラサラにする効果があります。
これらの食品を積極的に食べるように心がけましょう。
・熱すぎるお風呂や長風呂に注意
入浴には血行を促進する働きもありますが、熱いお湯に長時間浸かると発汗によって体内の水分が少なくなり、
血液ドロドロになりやすくなってしまいます。
お湯の温度は40℃前後、入浴時間は10~15分程度を目安に。
入浴前後だけでなく、入浴中にも水を飲むようにしましょう。
・軽い運動を取り入れる
ウォーキングなどの軽い運動を行うことは、体内の代謝を高めて血液中の不要な物質を減らすことに役立ちます。
また、血液の流れを良くする効果も。ただし、運動の前後にはしっかりと水分を摂ることが大切です。
・禁煙する
喫煙は血液中の中性脂肪を増やして血液ドロドロにするだけでなく、血管を収縮させて血液を流れづらくしてしまいます。
血液ドロドロの改善を目指すのであれば禁煙することをおすすめします。
血液ドロドロを改善するためには、毎日のちょっとしたことの積み重ねが大切です。
食事や生活習慣を見直して、血液サラサラで健康な身体をめざしましょう。