中高年必見! シャックリはもしかして病気のサイン?

シャックリは一般的には横隔膜のけいれんによって起こるものとして知られますが、正確には横隔膜の収縮運動と、声を出す器官が閉じるときの動きが連動して起こるといわれます。
そして普通のシャックリはしばらくすると勝手に治まりますが、数時間、あるいは数日にわたってシャックリが続くという場合は注意が必要です。
もしかしたら横隔膜に近い部位に病気や炎症がある可能性や、横隔神経への刺激が原因でシャックリが出ている可能性があるかもしれないのです!
シャックリにも種類がある
実はシャックリも他の病気などと同様に何種類かに分けられています。
原因となる病気や状態によってシャックリの種類も変わってくるので、ぜひ覚えておきましょう。
・末梢性シャックリ
肺や消化器、臓器の炎症が原因で横隔膜が刺激されて起こるシャックリは、末梢性シャックリと呼ばれています。
末梢性シャックリを引き起こす病気には肺炎、胸膜炎、気管支喘息、心筋梗塞などがあり、さらには食道がん、胃がんなどの刺激が末梢性シャックリを引き起こしている場合もあります。
・中枢性シャックリ
脳梗塞や脳腫瘍、脳血管障害、さらには脊髄の病気のような中枢神経に関係する症状がシャックリとして現れている場合は中枢性シャックリとみなされます。
また頭部に外傷がある場合など、外的ダメージによってシャックリが引き起こされている場合もあります。
さらにはアルコール中毒や痛風(高尿酸血症)が原因となっている場合も中枢性シャックリということになります。
・心因性シャックリ
精神的な状態がシャックリにつながっているケースもあります。
ストレスなどが原因で起こる心因性シャックリは、長く続くと胃痛や胃穿孔などを引き起こしかねないので注意が必要です。
また神経性食思不振症などの精神疾患や、睡眠薬の服用が心因性シャックリに繋がる場合もあります。
心因性シャックリが起こらないためには、ストレス解消になるようなことをすることが大事です。
健康のためにも、精神的なストレスや心配事を抱え込まないようにしたいものです。
シャックリが止まらない場合は要注意!

シャックリは何らかの刺激が神経を伝わることによって引き起こされるといわれています。
漢方薬の中にはシャックリを止めるためのものもあるので、シャックリが頻繁に起こるという人は試してみても良いかもしれません。
もしシャックリがいつまでも止まらないようなことがあった場合は「たかがシャックリ」と放置せずに、きちんと診察を受けるようにしましょう。
もちろんシャックリを診察するだけでは病気の判断はつきにくいものですが、早めに診てもらえばシャックリから意外な病状が発見できる可能性もあるのです。